ニュース・コラム

木造倉庫

【持続可能な未来のために「木造倉庫」という新たな挑戦】

近年、不動産業界でもサステナビリティへの取り組みが重視されるようになり、環境への負荷が少ない資材の利用や、資源循環を意識した建物づくりが注目を集めています。そうした時代の流れの中、これまでは鉄骨などの素材が使われることの多かった倉庫建築の分野でも「木」が注目されています。

 

 

今回ご紹介する木造倉庫が建てられた土地は、もともとオーナー様が畑として利用されていました。しかし、畑仕事にかける時間や人手の確保が難しくなってきたと伺い、賃貸用の倉庫として活用することをご提案させていただきました。近年は、鉄などの建築資材の価格が高騰しており、比較的コストを抑えやすい木造は費用面でも大きなメリットがあります。加えて、脱炭素社会に向けた取り組みが広がる中、オーナー様ご自身も木造建築への関心をお持ちだったことが、木造倉庫という新たな取り組みに踏み出す大きなきっかけとなりました。木造倉庫は初めてのチャレンジでしたが、オーナー様と貝沼建設は長年のお付き合いがあり、「環境やコスト面でも良い選択であり、施工にも信頼を置いています」と嬉しいお言葉をいただきました。

 

 

空間を効率的に活用できる「2×4工法」

こちらの木造倉庫には「2×4(ツーバイフォー)工法」が用いられています。日本国内では古くから用いられてきた伝統的な工法である「在来工法」がいまだ主流ですが、2×4法も今後広く活用されていくと期待されています。

2×4工法を倉庫に活用する最大のメリットは、構造を支える「柱」が不要となり内部の空間をより効率的に活用できる点です。障害物のないすっきりとした広い空間を確保できることで、倉庫としての利便性が大きく向上します。また、工期が比較的短く、スピーディーに建てられるのも大きな利点です。

倉庫内は天井が高く、ほんのりと木の香りが感じられ、自然の温もりを感じさせながらも、耐久性に優れた構造頼もしさも兼ね備えています。外観は洗練された印象で、窓のある一面だけ黒い壁を採用しています。これは雨だれの汚れが目立ちにくくなるよう工夫されたもので、スタイリッシュなデザインと実用性を両立させています。ストレート素材の倉庫とは一線を画した、ひと際目を引く外観となっており、存在感のある倉庫に仕上がっています。広々とした駐車スペースも確保されており、大型のトラックはもちろん、普通車も10台以上駐車することができます。

 

 

今回の木造倉庫について、オーナー様は「この建物が、今後の倉庫建築における新たなモデルケースとして、多くの方の参考になれば嬉しいです」と話されていました。コストや工期の削減、SDGsへの取り組み、そして空間の有効活用といった多方面から見ても、木造倉庫には多くの可能性があります。今後、日本国内でも倉庫建築の新しい選択技として、身近なものになっていくのではないでしょうか。

 


【オーナー様の声】

木造倉庫は初めての試みでしたが仕上がりのクオリティやコスト面のバランスにも満足しています。土地の有効活用という面でも良い選択ができましたし、SDGsの観点からも意義のある取り組みになったと感じています。これからの時代にふさわしい新しい倉庫のかたちとして、多くの方々の参考になれることを期待しています。


【担当者の声】

この度は大規模木造倉庫という新たなチャレンジに携わらせていただき感謝申し上げます。5月23日・24日に開催した完成見学会にも、個人の方だけではなく法人様にも多くご来場をいただき木造倉庫の関心の高さが際立ちました。倉庫建築は鉄骨だけではないと今後のご提案の幅が拡がりました。今後も何事にもチャレンジし続け、オーナー様の想いに寄り添い、ご満足いただける対応を心掛けてまいります。


 

ニュース・コラム一覧にもどる

CONTACT

どんなことでもお気軽に
ご相談ください。

お問合せフォーム

入居者さまは
こちらから

お問合せフォーム