土地活用コラム

愛知県の土地の売却相場を徹底解説!後悔しないための基礎知識

土地を売却するときは、事前にそのエリアの相場を把握しておくことが大切です。相場を知らずに売却を進めると、実際の価値よりも安く買い取られ、損をする可能性もあります。

本記事では、愛知県の土地価格動向や相場、土地の適正価格を知るための具体的な方法などをご紹介します。愛知県で土地の売却を考えている場合は、ぜひ参考にしてください。

※本記事の内容は、2025年6月時点の情報です

なぜ土地の売却相場を知ることが重要なのか

土地を売却するときは、土地のあるエリアの売却相場を知っておくことが重要です。まずは相場を知る重要性について、詳しくご紹介します。

査定が適正かどうかを見極められる

売却価格の相場を把握しておけば、不動産会社などに土地の査定を依頼した際、その評価が適正かどうかを見極められます。仮に相場とは大きく異なる評価だった場合、その理由を質問したり、取引を中止したりできます。相場を知らないと、安い価格を提示されても気付けず、損をしてしまうかもしれません。

売却時期を検討できる

定期的に相場を確認すれば、売却時期を検討する際にも役立ちます。土地価格の上昇や下落に合わせて、適したタイミングで売却できるからです。

例えば、土地の売却相場が上昇傾向であれば、売却を前向きに考えられるでしょう。逆に売却相場が下落している状況なら、売却を先延ばしにした方がよいケースもあります。

愛知県の土地価格動向|最新の相場と今後の見通し

ここからは、国土交通省が発表しているデータを基に愛知県の土地価格動向をご紹介します。土地の売却を検討している場合は、ぜひチェックしておきましょう。

エリア別に見る愛知県の土地売却相場

エリア別に見た愛知県の2024年第4四半期の土地取引価格(1m²当たり)は、以下の通りです(※)。

エリア 土地取引価格の平均(1m²当たり)
名古屋市 21万4,803円
豊橋市 6万1,038円
岡崎市 10万5,738円
豊田市 12万3,021円
春日井市 11万7,857円
一宮市 7万5,123円

上記の数値はあくまでも各エリアの平均値です。土地価格は駅からの距離や敷地の形状などによって異なるため、目安として把握しておきましょう。

※参考:国土交通省.「不動産情報ライブラリ」,(参照2025-06-15).

名古屋市内の土地売却相場の特徴

国土交通省のデータによると、名古屋市内の土地取引価格の平均(1m²当たり)は、毎年20万円前後で推移しています(※)。名古屋市は日本三大都市として人気があり、市内の交通網も充実しているため、土地取引価格も高い水準で安定しているのが大きな特徴です。

また、2020年第1四半期における土地取引価格は18万8,311万円であった一方で、2024年第4四半期には21万4,458円となっており、上昇傾向にあることも分かります。

※参考:国土交通省.「不動産情報ライブラリ」,(参照2025-06-15).

郊外エリアの土地売却相場の傾向

豊橋市や豊田市、岡崎市などの愛知県の郊外エリアの土地売却相場は、名古屋市と比較すると安い傾向にあります。

ただし、国土交通省が発表しているデータはあくまでも平均値です。次の項目でご紹介するように、土地売却相場はさまざまな要因で増減することを認識しておきましょう。

土地価格に影響を与える要因

土地価格に影響を与える主な要因は、以下の通りです。

  • 駅からの距離
  • 周辺環境
  • 土地の形状・面積・方角・接道状況
  • 用途地域・建蔽率・容積率
  • 経済情勢

スーパーマーケットや病院が近くにない、治安が悪いなど、同じエリアの土地であっても条件が悪いと土地価格は相場よりも安くなるでしょう。逆に郊外エリアであっても、駅から近かったり再開発の計画があったりすると、土地価格が相場より高くなるケースもあります。

土地の適正価格を知るための具体的な方法

土地の適正価格を知るための具体的な方法としては、不動産ポータルサイトの活用、不動産鑑定士による査定、近隣の取引事例の調査などが挙げられます。それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。

不動産ポータルサイトの活用

不動産ポータルサイトとは、複数の不動産会社が物件情報や価格情報を掲載しているWebサイトです。不動産ポータルサイトを活用すれば、エリアごとの土地売却相場を手軽に調べられます。

利用する不動産ポータルサイトによって異なりますが、エリアを選択すれば、土地の坪単価や平米単価などを調べられるのが一般的です。また、実際に登録されている土地の写真や面積などの情報を閲覧できるため、所有地を売却する際の参考になるでしょう。

ただし、基本的には登録されている物件情報を基に土地売却相場が算出されているため、実際の相場とは異なる可能性もあります。特に登録物件数が少ないエリアの場合は、情報の精度が低くなりやすいので注意しましょう。必要に応じて、複数の不動産ポータルサイトをチェックすることも大切です。

不動産鑑定士による査定

不動産鑑定士による査定も土地の適正価格を知るための方法の一つです。不動産鑑定士は土地や建物を評価する専門家であり、査定を依頼すればさまざまな要素を加味して適正価格を算出してもらえます。

不動産鑑定士に依頼する大きなメリットは、不動産鑑定評価書を作成してもらえることです。不動産鑑定評価書には公的な信用力があり、土地を担保にローンを組むときや、相続に関する話し合いをするときなどに役立ちます。

ただし、不動産鑑定士に依頼すると、土地の面積や評価の難易度に応じて費用が発生します。簡単な調査であれば自分で不動産ポータルサイトや国土交通省のデータを参照する程度でも問題ありません。

費用を無駄にしないよう、不動産鑑定士に依頼する場合は目的を明確にしておくことが大切です。

近隣の取引事例の調査

近隣の取引事例を参考にして、土地の価格を調べる方法もあります。この方法は、取引事例比較法と呼ばれます。取引事例比較法による調査手順は、以下の通りです。

  • 所有する土地と条件が近い近隣の土地の取引事例をピックアップする
  • 取引に影響する要因を考慮する
  • 地域要因や個別的要因を考慮する

同じような土地であっても、さまざまな要因によって土地の価格は変動します。取引事例比較法では、日当たりが悪い、周辺地域の治安が悪い、経済情勢が変わったなど、さまざまな要因を考慮して最終的な土地の価格を算出します。自分で多くの情報を収集するのが難しい場合は、専門の不動産会社へ依頼するとよいでしょう。

複数の不動産会社への査定依頼

不動産会社へ土地の査定を依頼すれば、自分で調査する必要がなくなり、楽に土地価格を把握できます。ただし、不動産会社によって査定額が大きく異なるケースもあるため、複数の業者へ依頼しましょう。

3〜5社の不動産会社に依頼して査定額を比較すれば、相場をより正確に把握できるでしょう。また費用だけではなく、担当者との相性や各社の対応の質を見極められます。

土地売却の流れと相場に基づいた売却戦略

実際に土地を売却するときは、境界線の確定、不動産会社の選定、媒介契約の締結など、さまざまな準備が必要です。ここでは、土地売却の流れや売却戦略について確認しておきましょう。

土地売却の準備

土地を売却する際は、土地の境界線を示す境界標と測量図が必要です。土地の境界線が確定していない場合は、測量を実施する必要があります。既に境界標や測量図がある場合は問題ありませんが、ない場合は土地家屋調査士などの専門家に依頼して境界線を確定させましょう。

境界線を確定させておかなければ、どこまでが売買の対象となる土地かが曖昧になり、買う側としては安心して購入できません。取引が成立せず、売却がスムーズに進まなくなる可能性が高いため、適切な方法で境界線を確定させておきましょう。状況に応じて、隣地の所有者の立ち会いなども必要です。

不動産会社の選び方

準備が整ったら、依頼する不動産会社を選びましょう。前述の通り、複数の不動産会社へ査定を依頼し、相性の良い業者を選ぶのがおすすめです。

また、不動産会社の中には、大手・中小・地域密着型など、さまざまなタイプがあります。大手不動産会社のメリットは、仲介経験が豊富で、サービスが充実していることです。一方、地域密着型の不動産会社に依頼すれば、地域特性を加味した上で柔軟な対応を期待できます。自分の目的に合わせて、適した不動産会社を選びましょう。

媒介契約の締結

依頼する不動産会社が決まったら、媒介契約を締結します。媒介契約とは、土地売却の仲介を依頼するための契約です。媒介契約は、一般媒介契約・専任媒介契約・専属専任媒介契約の3つに分けられます。

一般媒介契約の場合、複数の不動産会社に仲介を依頼できます。また土地の所有者自身で買い主を見つけても問題ありません。専任媒介契約の場合、仲介を依頼できるのは一社のみで、所有者自身で買い主を見つけることも認められています。

専属専任媒介契約の場合、仲介を依頼できるのは一社のみというのは専任媒介契約と同じですが、所有者自身で買い主を見つけることは禁止されています。状況に応じて適した媒介契約を結びましょう。

価格交渉のポイント

土地売却において価格交渉を行うときは、事前に相場を把握しておくことが大切です。相場と比較して明らかに高い価格で売却するのは無理があるでしょう。

逆に値下げ交渉を受けたときも、相場と比較して妥当な交渉かどうかを判断できます。相場が客観的な基準となるケースもあるため、本記事で紹介したような方法で事前に調査しておきましょう。

愛知県での土地売却を成功させるには、相場を知ることから始めよう

本記事では、土地売却における相場の重要性や、相場を知るための具体的な方法などをご紹介しました。土地を売却する前に相場を把握しておけば、不動産会社の査定が適正かどうかを見極めたり、売却時期を検討したりできます。

売却相場は、不動産ポータルサイトの活用や近隣の取引事例の調査、不動産会社への査定依頼など、さまざまな方法で調査できるため、状況に合った方法を選択しましょう。実際に売却するときは、相場を参考にしながら価格交渉を行うことも大切です。

愛知県で土地の売却を検討している場合は、貝沼建設株式会社へご依頼ください。貝沼建設株式会社は昭和44年の創業以来、多くの土地売買や土地活用をサポートしています。地域の特性を理解した上で、スムーズな売却ができるよう丁寧にサポートしますのでぜひお気軽にご連絡ください。

監修者:戸田 好政
役職 企画本部副本部長
資格 不動産コンサルティングマスター 宅地建物取引士 賃貸不動産経営管理士 
   管理業務主任者 2級FP技能士
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